地震には断層型・プレート型・火山型があり、それぞれ発生のメカニズムが異なります。
特に日本はプレート活動の結果発生した地震や火山によって作られているといえます。そのため、日本全国どこでも巨大地震が起きる可能性が非常に高いのです。
紀伊半島沖地震も予定外の地震でした。紀伊半島沖地震が東海地震に与えた影響はほとんど無いとの事ですが、東海地震の危険は変わらず存在続けるということでもあります。
2005年4月11日にも千葉県にてマグニチュード6クラスの直下型地震が起きました。しかし地震は一度起きればもう起きないというわけではありません。専門家の間でも意見が分かれているところです。まずは地震発生の種類をご覧になって地震に対する知識を身に付けてください。
《断層型地震》
阪神・淡路大震災や関東大震災がこのタイプです。
断層は地面に入った亀裂で、亀裂を境目にしてそれぞれの地面が反対方向に動きます。上下方向に動くものや横方向に動くものがあり、真上にある建物は2つに引き裂かれる可能性もあります。もちろん真上の建物への影響だけではなく、断層の近くで強い衝撃が生まれる事によって、それが地震となって周辺へと伝わっていきます。
また、プレートそのものに亀裂が入るのと、プレートの動きに対応できずに耐えきれなかった地盤の表面が動く場合もあります。震度が深い場合はプレートそのものに亀裂がある場合で、浅い場合はプレートの上に乗っている地盤での発生が多いです。
断層地震の周期は数千年以上に及ぶこともあり、周期が短いごく一部の断層しか分かっていません。プレート型と違って前兆が少ないので、日本全国のどこでいきなり大地震が起きても不思議ではありません。
実際に地表で確認できなかった断層で新潟中越地震が起きてしまいました。同様のことは日本全国どこでも起きる可能性があります。上下に大きなずれが表面に残っていれば断層を確認しやすいですが、上下の変動があまり無い場合は、事前にこのタイプの自身を見つけることは不可能でしょう。
しかも、新潟では今回の震源よりも北西にある長岡平野西縁断層帯での地震の発生確率が30年以内に大地震が起きる確率が2%だと地震調査委員会が2004/10/13に発表したばかりです。
実際は安全宣言により騙されてしまったという形になりましたが、断層が違うために、それはそれで正しいことでもあります。日本全国、どこにでも震源が存在する可能性があり、それらの発見は非常に難しいということです。
《プレート型地震》
海底の海溝付近で起きるのがこのタイプです。十勝沖地震がこのタイプになります。
東海地震など、大きな地震の発生が近いうちに起きると予測されているのが主にこのタイプです。
日本が乗っているプレート(東海以北:北米プレート/東海以西:ユーラシアプレート)の下に太平洋側のプレート(太平洋プレート/フィリピン海プレート)が沈み込むと、日本が乗っているプレートも一緒に引きずり込まれていきます。紙が2枚重なっていて、上の紙が巻き込まれていくような感じですが、圧力が限界に達したときに、上のプレートは急激に反動が起きて元に戻ります。この反動がプレートによる地震です。
この地震は、周期が長くて上に乗っているプレートが大きく引きずり込まれているほどより多くの反動が起きます。その衝撃は広範囲に及びます。
プレートが沈み込んでいる場所は海が深く海溝になっています。プレートが大きく動き、巨大な津波が発生しやすく沿岸部は非常に危険です。気象庁の津波予報がでてから避難したのでは間に合わなくなります。
かなり高い確率で発生が予測されているのは、東海・宮城沖・茨城沖(茨城沖地震は予想されていたマグニチュードはM6.8でしたが、10/17の2時と3時に分けてM5.6が2回発生しました。これにより無事に解放されたかもしれませんが、少し離れた場所での発生の可能性はあります)です。特に東海は既に発生周期を大きく越えていますのでより大きな反動で最悪の危険性が予想されており、震度7の地域が阪神・淡路大震災の4.3倍も広いと予想されています。
やや確率は下がるものの、紀伊半島沖の東南海・四国沖の南海地震も危険視されており、東南海と南海が同時に発生するとマグニチュードが8.5程度になると予想されています。東海と隣り合っており、東海地震と連続して発生する可能性もあります。
プレート型であっても、プレートの反動以外に亀裂が入り断層地震が発生することがあります。
《火山型地震》
マグマの移動によって起きるのが火山型地震です。小さな地震が群発し山の噴火へと繋がります。
大地震による衝撃でマグマの流れに変化が起き、噴火する可能性もあります。
以上、地震の種類のお話でした。 |